歯科コラム

投稿日: 2023.12.08 | 更新日: 2023.12.08

子供はなぜ歯磨きを嫌がるのか

乳歯は、だいたい生後6ヶ月~9ヶ月頃から生え始めます。
1歳半くらいから乳歯のむし歯もできやすくなるので、子どもの成長にとって、歯みがきは重要な習慣の一つですよね。
簡単に思える歯みがきですが、実は、多くの親が子どもが歯みがきを嫌がることに悩んでいます。

子どもが歯みがきを嫌がる主な理由は以下のとおり。

「痛い・違和感がある」
「怒られるのがイヤ」
「機嫌が悪い・つまらない」

嫌がる歯みがきをどうすれば良いのか、お伝えしたいと思います。

なぜ嫌がるのか、主な理由と対策は?

まずは、主となる3つの事例から考えていきましょう。

痛い・違和感がある

子どもは、歯みがき中に痛みや違和感を感じることがあります。
そんな時は、歯みがき粉を美味しい味に変えることで抵抗を軽減できます。
また、歯ブラシの毛先を柔らかめのものに変えることで、歯みがきの際の刺激を和らげることができます。そして、歯みがきの際にやさしく声をかけ、子供がリラックスして臨めるように心掛けましょう。

怒られるのが嫌

歯みがき中に失敗したり、歯みがきが不十分だった場合に怒られるのがイヤで、嫌がる子どももいます。
このような場合は、ポジティブな言葉で子どもをほめることが大切です。
歯みがきの時間を楽しいイベントにするために、お気に入りの音楽を流したり、絵本を読みながら行うことで、子どものモチベーションを高めることができます。歯みがきアプリなんかも良いですね。さらに、歯みがきの重要性を理解してもらうために、子どもに歯みがきについての話をしてあげると良いでしょう。

機嫌が悪い・つまらないと感じる

子どもの機嫌が悪い時や、歯みがきがつまらないと感じる時には、工夫が必要です。
キャラクター入りの歯ブラシを使うことで、子どもが楽しんで歯みがきに取り組むようになる場合があります。また、子どもが好きな歌やゲームを取り入れた歯みがきの時間を作ることで楽しく思ってくれます。歯みがき後には、子どもが喜ぶような楽しいアクティビティやご褒美を用意することも効果的です。

子どもの歯みがきを改善するために

子どもが歯みがきを嫌がる理由は、大きく分けて上記の3つがあります。まとめると、一つ目は、歯や歯茎に痛みや違和感がある場合です。これは、虫歯や歯周病などの口腔内の疾患や、歯ブラシや歯磨き粉の刺激によるものです。二つ目は、親から怒られたり叱られたりすることを恐れる場合です。これは、親が歯みがきを強制的に行ったり、上手にできないと責めたりすることで、子どもにストレスや不安を与えることになります。三つ目は、機嫌が悪いときや歯みがきがつまらないと感じる場合です。これは、子どもの気分や体調によって変わったり、歯みがきの方法や時間に工夫がなかったりすることで、子どもに興味や楽しさを感じさせることができないことによります。

これらの理由を理解することは、子どもの歯みがきを改善するために重要です。
子どもの歯みがきは、親のサポートが必要です。歯医者としては、親御さんに協力していただきたいと思います。

子供の歯磨きに成功した方法

さまざまな歯磨き対策がありますが、成功したよ!というお声をご紹介します。

Aさん・1歳4ヶ月

子ども用歯ブラシを使うことで、歯みがきを楽しんで取り組むことができました。キャラクターがデザインされた歯ブラシは特に人気で、お気に入りのキャラクターと一緒に歯みがきを行うことで、子どものやる気がアップしたようです。たまにぬいぐるみも一緒に歯みがきに参加してもらうことで、飽きずに磨けています!

Bさん・2歳

歯みがき粉を美味しい味に変えた結果、子どもが積極的に歯みがきを行うようになりました。フルーツ味やソーダ味など、子どもが好きな味を選んで歯みがき粉を使用することで、歯みがきが楽しくなり、今では「歯みがきしよ!」と自分から言ってきます。相談して良かったです。

Cさん・3歳6ヶ月

歯みがきの時間がとても苦手だったのですが、楽しいイベントにすることで、子供が喜んで歯みがきを行うようになりました。お気に入りの音楽を流すことが多いですが、たまに絵本を読みながら歯みがきを行うと喜びます。今度は歯みがきアプリも試してみようと思います。

子どもたちが「歯みがき好き」になるお手伝いを

子どもが歯みがきを嫌がる問題は、年齢に応じた対策と理解が必要です。
痛みや違和感を軽減し、楽しさを取り入れることで、子どものモチベーションを高め、歯みがきが苦手なお子様でも楽しく歯磨みがきを行えるようになります。
そして、歯科医院のサポートを受けることで、親子共に歯みがきの重要性を理解し、健康な口腔ケアを習慣化させることができます。

気軽にサポートの活用を

ふるかわ歯科では、子どもたちが歯みがきを嫌がる問題に真剣に向き合っています。
丁寧なカウンセリングで、親子のコミュニケーションを重視し、子どもの個性に合わせた歯みがき指導も行います。子どもが歯みがきを嫌がる理由を深く理解し、子どもたちが歯みがきを「楽しい体験」だと思えるようになるお手伝いをいたします。

お子様の歯科検診も行っています。

定期的な検診を受けることで、お子様の口腔の健康状態を把握し、早期に歯や歯茎のトラブルを発見・治療することが可能です。
また、親御さんに対しても、適切な歯みがきの指導や栄養指導を行い、ご家庭での歯みがき習慣をサポートしています。

ぜひ、お子様の未来を健康的に育むために、ふるかわ歯科のサポートをご活用ください。

監修者情報

大阪市生野区「ふるかわ歯科」
院長 古川 尊寛

愛知学院大学を卒業し、大阪歯科大学附属病院総合診療科勤務などの様々な経験を経て、2011年に父より継承開業。1973年の開業以来、地域に根差した高い医療を提供しており、今年で50年になる。根管治療・歯周病・インプラントなど、多くの修学実績を持ち、インプラント専門医の資格も習得。マイクロスコープ、高精度3Dスキャンなど最新技術を駆使し、地域に根ざした抜かずに守る「見える」治療を目指しています。

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